※本記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。ただし、実際に受講した経験をもとに、良かった点も注意点もそのまま書いています。
司法書士試験の答練を申し込もうとすると、意外と種類も回数も多く、どこまで受ければいいのか迷うと思います。
「たくさん受けたほうが安心なのか」
「点数や順位はどこまで気にすべきなのか」
「受けた後は、問題を何度も解き直すべきなのか」
自分は20歳で司法書士試験に一発合格しました。受験生時代は伊藤塾をメインに利用し、LECの答練・公開模試も会場で受験しています。
成績だけをいえば、答練・模試ではぶっちぎりでS判定でした。
ただ、この記事で伝えたいのは「S判定を取る方法」ではありません。むしろ、S判定でもA・Bランクの知識を間違えたら危険だと考え、復習を最優先したことが一発合格につながったと思っています。
結論からいうと、答練は受けたほうがいいです。ただし、受ける回数を増やすより、受けた問題を最低5周できる量に絞ることのほうが大切です。
なお、この記事では答練を中心に、同じ復習方法を使っていた本番形式の公開模試も含めて解説します。
先に結論
答練は、点数や未出論点を集めるためではなく、本番形式でA・Bランク知識の穴を見つけ、テキストへ戻すために使うのがおすすめです。
司法書士試験の答練は必要。ただし受けるだけでは意味がない
自分は、司法書士試験の答練は必要だと思っています。
過去問だけでも知識は身につきますが、過去問は一度出題された問題です。何周もすれば、知識で解いているのか、問題そのものを覚えているのか分からなくなることがあります。
一方、答練では初めて見る問題を、制限時間のある本番形式で解きます。
- 知識を正確に思い出せるか
- 問い方を変えられても対応できるか
- 時間内に択一と記述を処理できるか
- 緊張した状態でも普段どおり判断できるか
こうした点を確認できるのが、答練の大きな価値です。
ただし、受講しただけで実力が上がるわけではありません。
答練はあくまで弱点を見つけるための検査です。受験直後に点数や順位を見て満足し、復習せず次の答練へ進むのであれば、受ける意味はかなり薄くなります。
答練の目的
新しい知識を集めることではなく、合格に必要な基本知識を本番で使える状態にすること。
伊藤塾は学習開始から半年後、LECは合格年度の2〜3月から受けた
伊藤塾で初めて本番形式の模試を受けたのは、勉強を始めてから約半年後です。
自分は大学2年生の6月ごろに勉強を始めたので、まだ全範囲を完璧に仕上げる前の段階でした。
「全部勉強してから受けたい」と思う人もいるかもしれません。ただ、完成するまで待っていると、本番形式に慣れる時間が足りなくなります。
分からない問題が残っていても、現時点の実力でどこまで戦えるのかを早めに確認したほうがいいです。
LECの答練・公開模試は、合格年度の2〜3月ごろから受けました。
模試を本番のように活用する方法は、司法書士試験の模試の受け方・当日復習法で詳しくまとめています。
択一だけ、記述だけではなく、毎回本番を想定して両方解きました。自宅で時間を区切って問題を解くのと、会場で周囲の受験生に囲まれて解くのとでは、緊張感がまったく違います。
伊藤塾だけでなくLECも受けたのは、別の予備校が作った初見問題にも対応できるか確認したかったからです。
ただし、予備校を増やすこと自体に価値があるわけではありません。後述する復習量まで含めて処理できる場合に限り、追加すればよいと思います。
S判定でも、A・Bランクを間違えたら危険だと考えた
答練や模試の成績は、ぶっちぎりでS判定でした。
もちろん、良い判定が出れば安心材料にはなります。ただ、自分は判定が良くても、間違えた問題の内容をかなり重く受け止めていました。
特に問題なのが、A・Bランクの基本知識を間違えた場合です。
難問や捨て問を落としても、本試験の合否にはほとんど影響しないことがあります。一方、多くの受験生が正解する基本問題を落とすと、その1問がそのまま致命傷になりかねません。
そのため、答練の復習では、すべての問題を同じ熱量で扱いませんでした。
- A・Bランクの問題:必ず原因を確認する
- 知識が曖昧だった問題:正解していても確認する
- 細かすぎるCランクの問題:深追いしない
- 明らかな捨て問:基本的に放置する
大切なのは満点を取ることではなく、合格者が落としてはいけない問題を確実に取ることです。
答練の順位を上げるために細かい知識を追いかけると、テキストに載っている基本知識の復習時間が減ります。それでは、本番で安定して合格点を取るという目的からズレてしまいます。
S判定でも油断しない
判定より、「A・Bランクの問題をなぜ間違えたか」のほうが重要です。
間違えた知識はテキストへ戻し、青マーカーと付箋で一元化した
答練でA・Bランクの問題を間違えたら、まずテキストの該当箇所を探しました。
解説冊子だけを読んで終わりにはしません。
テキストに必要な説明が載っている場合は、その部分をもう一度確認します。説明が不足している場合や、自分が誤解していた点がある場合は、不足部分を青いマーカーでテキストへ書き込みました。
そのページには、プラスチック製の硬い付箋を貼ります。そして、付箋には確認した日付を記載しました。
これによって、答練で間違えた知識がすべて普段使っているテキストへ集約されます。
答練の解説冊子、過去問集、ノートに知識が分散すると、復習するたびに複数の教材を開かなければなりません。
一方、テキストへ一元化しておけば、普段の周回だけで過去のミスも一緒に確認できます。
付箋の箇所は繰り返し確認し、完全に覚えたと判断したら外します。逆に、まだ曖昧なら日付を追記して残します。
問題そのものを暗記するまで解き直すことより、どの知識が足りず、なぜ間違えたのかをテキストへ戻って修正することを重視していました。
この方法なら、答練を受けるたびに教材が増えるのではなく、メインテキストの完成度が上がっていきます。
参考書を増やす以外にも、自分が一発合格を目指すうえで避けていたことは、司法書士試験で避けるべき勉強法5選でまとめています。
最低5周して復習しきれない量は申し込まない
答練をたくさん受けると、勉強した気になります。
ただ、受験した問題を復習できないまま次々と新しい答練へ進むと、同じ論点を別の聞かれ方で出されたときに、また間違えます。
自分の基準は、スケジュール上、最低5周して復習しきれる量かどうかでした。
5周できない量であれば、申し込まないほうがいいです。
これは答練だけでなく、追加講座や問題集にも同じことがいえます。教材を増やすと、その分だけ一つひとつに触れる回数が減ります。
司法書士試験は、教材の所有数を競う試験ではありません。
一度しか見ていない10冊より、重要な知識を絞って5周、10周した教材のほうが、本番では役に立ちます。
答練を追加する前に、次の3点を確認してください。
- 受験当日だけでなく、復習時間まで確保できるか
- 間違えたA・Bランク知識をテキストへ戻せるか
- 本試験までに最低5周できるか
この3つを満たせないなら、今ある教材の復習を優先したほうがいいと思います。
自分が実際に講義、テキスト、過去問、記述式をどう周回したのかは、司法書士試験に一発合格した勉強スケジュールで詳しく紹介しています。
まとめ
答練は「受けた回数」ではなく、「発見した基本知識の穴を何回復習したか」で価値が決まります。A・Bランクを中心にテキストへ一元化し、最低5周できる量に絞るのがおすすめです。


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