司法書士試験に一発合格した勉強スケジュール

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司法書士試験の勉強を始めると、「講義を見るだけで一日が終わる」「前に勉強した科目を忘れている」と感じることがあると思います。

自分も、一度読んだだけで覚えられるタイプではありませんでした。だから最初から、何度も忘れて、何度も戻ることを前提にスケジュールを組んでいました。

大学2年の6月に勉強を始め、受験する前年の12月末には講義をひと通り終えました。利用したのは、伊藤塾の一括配信コースです。

そして、試験当日までにテキストと問題集をそれぞれ13周しました。

この記事では、司法書士試験に一発合格した自分が、講義・過去問・記述式の勉強をどう進めていたかを紹介します。

司法書士試験は、試験当日までに何回テキスト・過去問を周回できるかが勝負です。

講義は約半年で終え、早く全体をつかんだ

勉強を始めたのは大学2年の6月。受験前年の12月末には、講義の1周目を終えていました。

一括配信コースを選んだので、次の配信日を待たず、自分のペースで先へ進められました。約半年で全科目をひと通り学んだことは、その後の反復時間を確保するうえで大きかったです。

ただし、講義を見終えた時点で、すべて理解して覚えていたわけではありません。

最初から完璧にしようとすると、一つの科目で止まってしまいます。その間に、前に勉強した内容も忘れていきます。

講師が「ここはまだ分からなくても大丈夫」と言ったところは、その言葉を信じて進めました。

もちろん、分からないところを全部放置するわけではありません。今理解すべきところと、先の内容を学んでから戻ればいいところを、講義に沿って判断していたということです。

決められた配信日程に沿って進むコースとは違い、一括配信では早く1周目を終えられます。一方、自分で進度を管理する必要もあります。

自分が重視していたのは、講義を早く見終えること自体より、その後にテキストと問題集を何回繰り返せるかでした。

過去問も記述式も、講義と並行して始めた

過去問や記述式は、全科目の講義が終わってから始めたわけではありません。講義と並行して、学んだ範囲から取り組んでいました。

過去問は、単元別に整理された「セレクション」を全科目分購入し、テキストの進み具合に合わせて解いていました。

講義で説明を聞いた直後は、何となく分かった気になります。でも、実際に問題を解くと、判断できないところが普通に出てきます。

そこで初めて、「説明を聞いて理解できること」と「自分で正誤を判断できること」は違うと分かります。

間違えた論点や補足は、基本的にテキストへ集約していました。問題集とテキストを行き来しても、最後に確認する場所が決まっている状態にしたかったからです。

覚えられていないところには付箋を貼り、確認した日付を記録。2週間に1回は付箋の箇所をまとめて復習する機会を作り、覚えたと判断できたら外していました。

最終的には、テキストと問題集をそれぞれ13周しました。

ただし、13周という数字だけをまねする必要はありません。何度解いても理由が分からないままなら、自分の勉強としては不十分です。

周回の目的は、回数を増やすことではなく、「分からないところ」を見つけて減らすこと。テキストと問題集は、セットで繰り返していました。

一日を前半と後半に分け、択一と記述を両方進めた

当時はコロナ禍で、大学の授業はフルリモートでした。

その環境で、平日は平均10時間ほど、直前期には14時間ほど勉強していました。

大学生活も部活も楽しみながら、隙間時間だけで合格したという話ではありません。自分は勉強時間を確保するために、生活のほぼすべてを試験へ寄せていました。

一日の勉強は、前半と後半に分けていました。

時間帯主な勉強内容
前半(9時~14時)テキスト周回と、その範囲の過去問演習
後半(15時~20時)記述式演習と本番形式の練習

前半は、その日やる範囲の過去問を伊藤塾セレクション(伊藤塾が出している単元ごとにまとまった問題集)で解き、テキストを通読する流れです。

ここでは、とにかくスピードを意識していました。

何度も読んでいる範囲を、毎回最初と同じようにゆっくり読むことはしません。流れるように読み進め、途中で詰まったところを確認していました。

自分にとって、そこで読み進められなくなるのは、その部分の理解や記憶が弱いというサインでした。

後半は記述式や本番形式の練習に充て、不動産登記と商業登記を毎日交互に取り組んでいました。

「今日は択一をやりすぎたから記述は明日」と、その日の気分で決めることは避けていました。先に時間帯を分けることで、どちらか一方に偏りにくくしていたと思います。

働きながら受験する人が、同じ勉強時間を確保するのは難しいはずです。取り入れるなら時間数よりも、択一と記述の両方を予定に組み込む考え方だと思います。

月末にA4カレンダーを印刷し、翌月の科目とページ数を決めた

スケジュール管理は、かなりアナログでした。

月末に翌月のカレンダーをA4で印刷し、各日付の欄へ、その日に取り組む科目とページ数を一日ずつ書き込んでいました。

周回期には、1か月で全テキストを1周できるように配分していました。

なお、勉強期間中ずっと「毎月必ず1周」だったわけではありません。講義を受けながらの復習も含め、試験当日までの通算が13周です。

予定を立てるときは、単に「月曜日は民法」と書いて終わりにはしません。

テキストのどこまで終えるのかを明確に決めないと、その日の勉強量が気分次第になります。得意な科目ばかり進めたり、苦手な科目を後回しにしたりするからです。

その日の予定を終えたら、カレンダーに斜線を引いていました。

これが意外とよかったです。勉強は成果が見えにくいですが、カレンダーが埋まっていくと「今日も予定どおり進めた」という達成感があります。

感覚としては、毎日のログインボーナスに近いです。

やる気がある日にまとめて頑張るよりも、決めた量を毎日終える。その積み重ねで、全科目を回していました。

一方で、予定がずれると月全体の周回に影響します。だから、月末に翌月の計画を作る時間は、きちんと確保していました。

「明日は何を勉強しよう」と毎日考えない。月末に科目とページ数を決め、当日は決めた範囲に取り組む。これが自分の勉強の土台でした。

一発合格に向けて意識したのは、気分に左右されない勉強だった

振り返ると、自分が続けていたのは次の4つです。

  • 講義の1周目を早く終え、反復する時間を確保する
  • 過去問と記述式を、講義と並行して進める
  • 一日の中に択一と記述の時間を両方入れる
  • 翌月の科目とページ数を、月末に決める

特別な勉強法を次々に試したわけではありません。決めた教材を使い、理解が曖昧なところへ戻り、また繰り返していました。

中でも間違えた個所に付箋を貼って、確認した日付を付箋に何回も書き込む、という勉強法は古典的ですが、かなり効果がありました。

自分は大学の授業がフルリモートという、勉強時間を確保しやすい環境にも恵まれていました。その条件を抜きにして「誰でも同じようにできる」とは思いません。

ただ、使える時間の中で何を終わらせるかを決めることは、学生でも社会人でも取り入れられると思います。

まずは、今使っている教材で、次の1か月にどこまで進めるかを決めてみてください。

自分にとって一発合格につながったのは、毎日高いモチベーションを保つことより、気分に左右されず勉強を進められる予定を作ったことでした。

独学か、予備校かという論争がありますが、自分が予備校を利用した理由は、「司法書士試験、独学はやめとけ|20歳で一発合格した自分が予備校を使った理由」で詳しく書いています。

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