司法書士試験まで残り2か月。
ここまで勉強してきたものの、直前期に何を優先すればいいのか分からない。新しい問題集や直前対策講座を追加したほうがいいのか不安になる。
そんな受験生も多いと思います。
自分は大学2年生から司法書士試験の勉強を始め、1年半の受験期間で合格しました。
自分の中での「直前期」は、試験2か月前からです。この時期にやったのは、新しい知識を増やすことではありません。
これまで使ってきたテキスト、問題集、答練をもう一度回し、Aランク知識を反射的に答えられる状態にすることです。
この記事の結論
直前期に優先すべきなのは、教材を増やすことではなく、すでに勉強した知識の精度を上げることです。本試験と同じ時間帯で演習し、間違えた知識をテキストへ戻し、最後まで繰り返します。
この記事では、自分が試験2か月前から実際に行った勉強、試験1週間前・前日・当日の過ごし方、2020年の試験延期をどう乗り切ったかまで、そのまま紹介します。
司法書士試験の直前期は「試験2か月前」から
自分は、試験の2か月前からを直前期と考えていました。
この時期に最も意識したのは、知識の正確性です。
司法書士試験では、難しい問題を解けることより、合格者の多くが正解するAランク・Bランクの問題を落とさないことが重要です。
特にAランク知識は、問題文を読んだ瞬間に根拠と結論が出てくるくらいまで繰り返しました。
「たぶんこれだったはず」「見たことはある」という状態では、本番の緊張や時間制限の中で取りこぼします。
考えれば分かる状態ではなく、反射で答えられる状態まで持っていく。
これが、直前期の大きな目標でした。
1日14時間でも、午前は択一・午後は記述中心にした
直前期は、1日14時間ほど勉強していました。
ただし、単に長時間机へ向かっていたわけではありません。本試験の時間帯を意識し、午前は択一、午後は記述式を中心に勉強しました。
本試験で力を出すためには、知識だけでなく、その時間帯に頭を動かすことにも慣れておく必要があります。
普段は夜に記述式を解いているのに、本番の午後になったら集中できない。自宅では時間を気にせず解いているのに、本番では焦って手順が崩れる。
そうならないように、直前期はできる限り本試験と同じ流れで勉強しました。
もちろん、社会人が1日14時間をそのまま再現する必要はありません。
大切なのは勉強時間の数字ではなく、本番と同じ時間帯に、同じ形式の問題を解くことです。休日だけでも午前に択一、午後に記述式という流れを作れば、本番の予行演習になります。
模試の回数、会場受験で確認したこと、当日中の復習方法については、司法書士試験の模試の受け方・当日復習法で詳しくまとめています。
全テキスト・問題集・答練を1か月で1周した
直前期は、これまで使ってきた全テキスト、問題集、答練を、1か月で1周できるようにスケジュールを調整しました。
試験まで2か月なら、全体をさらに2周できます。
どの教材を何ページ進めるのかを日ごとに決め、月末までに全科目を一巡する計画を作りました。
この時期に重要なのは、一つの科目だけを完璧にしようとして全体の周回が止まらないようにすることです。
民法に時間をかけすぎて、商業登記法やマイナー科目に触れないまま数週間が経つ。これでは、以前覚えた知識から抜けていきます。
完璧でなくても一度先へ進み、短い間隔で再び同じ知識に触れるほうが、自分には合っていました。
教材は、最低5周。可能なら10周以上。
自分が講義、テキスト、過去問、記述式をどのように進め、最終的に13周したのかは、司法書士試験に一発合格した勉強スケジュールで紹介しています。
試験1週間前・前日・当日にやったこと
試験1週間前は、付箋を貼った未習得知識を総復習
試験1週間前に重点的に確認したのは、それまでテキストへ貼ってきた付箋です。
問題を間違えた箇所や、知識が曖昧だった箇所には付箋を貼り、確認した日付を記録していました。
完全に覚えたと判断したものは外し、まだ不安なものだけ残します。
つまり、試験直前に残っている付箋は、これまで何度も勉強したのに定着しきっていない、自分専用の弱点リストです。
試験1週間前は、この未習得知識を優先的に総復習しました。
前日は20時までに勉強を終えた
試験前日は、20時ごろまでに勉強を終え、その後は休息に充てました。
前日に睡眠を削って新しい知識を詰め込んでも、本番で頭が動かなければ意味がありません。
ただ、試験前日は緊張して簡単には眠れません。
自分は夜にきちんと眠れるように、大学構内を自転車で爆走して、適度に体を疲れさせました(笑)。
方法はともかく、前日は勉強量を増やすより、翌日に最高の状態で試験会場へ行くことを優先したほうがいいと思います。
試験当日は「記述式の論点ノート」を持っていった
試験当日に持っていったのは、これまでの記述式演習で作った論点ノートです。
過去問、答練、模試で間違えた考え方や連想方法、見落としやすい落とし穴、頻出パターンを網羅的に記録していました。
昼休みには、このノートを使って午後の不動産登記法・商業登記法の記述式で注意すべき点を確認しました。
一般的な参考書を最初から読むより、自分が実際に間違えた論点だけを確認したほうが、試験直前の限られた時間を有効に使えます。
この記述式論点ノートの具体的な作り方は、別の記事でまとめる予定です。
直前期に新しい教材へ手を出してはいけない
直前期に絶対やらないほうがいいと思うのは、新しいテキスト、問題集、追加講座へ次々と手を出すことです。
試験が近づくと、「今の教材だけでは足りないかもしれない」と不安になります。
ただ、新しい教材を買って得られる知識のほとんどは、すでに持っているテキストの中にあります。
単に、その知識をまだ覚え切れていないだけです。
新しい教材には、すでに知っている説明も大量に含まれています。それを最初から読み直せば、本当に復習すべき弱点へ使う時間が減ってしまいます。
直前期の判断基準
新しい教材を買う前に、今持っているテキストのAランク・Bランク知識を、どの角度から聞かれても答えられるか確認してください。答えられない知識が残っているなら、追加購入より復習が先です。
参考書を増やすこと以外にも、一発合格を目指すうえで避けていたことは、司法書士試験で避けるべき勉強法5選でまとめています。
また、自分が実際に何を使って一発合格したのかは、司法書士試験で使った教材・問題集で全部公開しています。
↓↓僕がメインで使った基礎講座と答練
LEC司法書士-基礎講座 商品一覧試験延期で3か月延びても、やることは変えなかった
自分が受験した2020年は、司法書士試験が約3か月延期されました。
延期を知ったときの正直な感想は、「長い!!!!!!!!」です(笑)。
当時は合格できる自信がありました。だからこそ、ようやく終わると思っていた受験生活がさらに3か月延びたことは、精神的にかなりきつかったです。
それでも、新しいことは始めませんでした。
やることは変えず、これまで使ってきたテキスト、問題集、答練を、延びた期間でもう3周しただけです。
試験日が変わっても、合格に必要な知識が変わるわけではありません。
不安になったときほど、新しい方法を探すのではなく、決めた教材をもう一度回す。この姿勢は、通常の直前期でも同じだと思います。
まとめ:直前期は新しいことより、今ある知識の完成度を上げる
司法書士試験の直前期に、自分が実践したことをまとめます。
- 試験2か月前からを直前期と考える
- Aランク知識を反射で答えられるまで復習する
- 午前は択一、午後は記述式を中心に勉強する
- 全テキスト・問題集・答練を1か月で1周する
- 試験1週間前は、付箋を貼った未習得知識を確認する
- 前日は20時ごろに勉強を終え、休息を優先する
- 当日は自分専用の記述式論点ノートを持っていく
- 新しいテキストや問題集へ手を出さない
直前期になると、何か特別なことをしたくなります。
ただ、合格に必要なのは、直前期限定の裏技ではありません。
これまで勉強してきたAランク・Bランク知識を、本番で確実に出せる状態へ仕上げること。
結局、それが一番重要だと思います。
これから司法書士試験の勉強を始める人へ
自分は一発合格しか考えていなかったため、独学ではなく予備校を使いました。
独学と予備校の費用差や、約30万円を払ってでも予備校を使った理由は、司法書士試験、独学はやめとけ|一発合格者が予備校を使った理由で詳しく書いています。

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