はじめまして、ミートくんです。自分は伊藤塾の講座を軸に、LECの答練・公開模試も併用して、司法書士試験に一発合格しました。今回は、模試の受け方について自身の体験をもとにお話しさせていただきます。
司法書士試験の模試について調べると、「点数は気にしなくていい」「判定が悪くても本番とは関係ない」という意見をよく見かけます。
自分は、まったく逆の受け止め方をしていました。
模試を本番だと思い込み、悪ければ本番も不合格だと考える。だからこそ、同じ失敗を二度としないように、その日のうちに徹底して復習する。
かなり重く考えていたと思います。
自分は伊藤塾とLECの答練・公開模試を利用し、司法書士試験に一発合格しました。LECでは札幌本校の会場受験を選び、試験問題だけでなく、朝食、移動、昼休み、周囲の受験生、机や座席といった環境まで本番の練習に使っていました。
この記事では、模試を何回受けたのか、点数をどう受け止めたのか、会場で何を確認したのか、受験後にどう復習したのかをまとめます。
模試の目的は、現在地を確認するだけではありません。本番と同じ一日を何度も経験し、知識・時間配分・緊張・予想外の環境に対応できる状態を作ることです。
司法書士模試は何回・いつから受ける?
自分は、伊藤塾とLECの答練・公開模試を利用しました。
LECでは「公開模擬試験強化パック」を受講したと記憶しています。
現在のLEC公式サイトで案内されている公開模擬試験強化パックも全8回です。内訳は次のとおりです。
- 精撰答練[ファイナル編]第1・2回、第7・8回:4回分
- 全国公開模擬試験:全2回
- 全国スーパー公開模擬試験:全2回
合計で、記述式16問・択一式420問という構成です。年度によって名称、回数、料金、会場が変わる可能性があるため、申込み時には必ずその年度の公式情報を確認してください。
LEC公式「公開模擬試験・模試」:
https://www.lec-jp.com/shoshi/moshi/
LEC公式「精撰答練[頻出論点記述編]」
精撰答練[頻出論点記述編]の商品リンク伊藤塾では、入門講座に付属していた答練と全国公開模擬試験を利用しました。全国公開模擬試験は、自分が受講した当時も全2回でした。現在案内されている全国公開模擬試験も全2回ですが、こちらも年度ごとに内容を確認してください。
伊藤塾公式「全国公開模擬試験」:
https://www.itojuku.co.jp/shiken/shihoshoshi/kouza/26C16001.html
「結局、模試は何回受ければいいのか」と聞かれたら、時間とお金が許すなら10回前後をおすすめします。
多く感じるかもしれません。ただ、模試は知識を測るだけではなく、本番形式で一日を戦う練習です。1回や2回で緊張や時間配分に慣れるのは難しいと思います。
過去問は、あくまで過去に出題された問題です。一方、答練や模試には、各予備校が分析したその年の出題予想や重要論点が盛り込まれます。
もちろん、模試の予想だけに頼るのは危険です。ただ、予想論点が本番で出れば、それまでの演習に使った時間以上のリターンを得られる可能性があります。
模試を1回のイベントとして受けるのではなく、10回前後の本番リハーサルとして使う。回数を重ねるほど、自分なりの試験当日の型が固まっていきます。
受け始める時期についても、「講義を全部見終えて、テキストを何周もしてから」と待つ必要はないと考えています。
自分が初めて会場模試を受けたのは、勉強開始から約5か月目でした。講座を一周する前でも構いません。
未学習範囲が残っていれば、当然解けない問題もあります。それでも、家で時間を気にせず問題を解くのと、会場で緊張しながらスピードを意識して解くのとでは、まったく別の能力が必要です。
知識が完成してから実戦練習を始めるのではなく、知識を身につける過程と並行して、本番形式にも慣れていくほうがいいと思います。
早い時期に受ければ、現時点で解けないことよりも、次の点を確認できます。
- 一日集中力が続くか
- 時間内に全問題へ触れられるか
- 緊張するとどこで手が止まるか
- 昼食後に眠くならないか
- 記述式へどのくらい時間を残せるか
- どの教材を会場へ持っていくべきか
模試で失敗しても、本試験までに直せばいい。ただし「まだ勉強途中だから」で失敗を軽く流さず、次回までに必ず修正することが重要です。
教材を13周した全体スケジュールはこちらの記事にまとめています。
司法書士試験の勉強スケジュール|一発合格まで教材を13周した進め方
実際に使ったテキスト、過去問、答練の役割は、こちらの記事にまとめています。
司法書士試験で使った教材を全部公開|一発合格したテキスト・過去問・答練
模試の点数と順位は、めちゃくちゃ気にしていた
「模試の判定は気にしなくていい」と言われることがあります。
しかし、自分は点数も順位もめちゃくちゃ気にしていました。
模試を本番だと思い込んで受けていたため、点数が悪ければ「今、本試験を受けたら不合格になる」と受け止めていました。
自分は最初から一発合格しか考えていませんでした。そのため、「今回は悪かったけど、伸びしろが見つかった」と簡単に前向きに捉えることはできませんでした。
特に怖いのは、難問や捨て問題ではなく、合格者なら取るべきAランク知識を落としていることです。
Aランク知識が不正確なままなら、本番でも命取りになります。
だから、模試で間違えたときはかなり焦りました。ただし、焦って新しい教材や講座へ手を出すのではなく、復習を最優先にしました。
目標は、次に同じ論点を違う角度から聞かれても答えられる状態にすることです。
単に正解肢を覚えるのではありません。
- なぜその肢が誤りなのか
- 条件が変わったら結論はどうなるか
- 関連する制度との違いは何か
- テキストのどこへ戻れば確認できるか
ここまで確認して、初めて復習を完了させました。
点数に一喜一憂して終わるのではなく、悪かった原因を「本番まで残せない欠陥」として処理する。模試の点数を気にするなら、その焦りを必ず当日の復習へ変えることが重要です。
朝食から昼休みまで、本番と同じ一日を再現した
模試で最も確認していたのは、問題の正答率だけではありません。
とにかく本番を意識して、次のことまで試していました。
- 何時に起きて、朝食に何を食べるか
- 何時に家を出て、どの交通手段で会場へ行くか
- 会場へどのテキストやノートを持っていくか
- 昼食をどのコンビニで買うか
- 昼休みに何を食べ、どう過ごすか
- 午後試験の前に何を復習するか
- 択一と記述式をどの時間配分で解くか
午後試験の前には、不動産登記法と商業登記法の記述式で、よく間違える論点をまとめたノートを確認していました。
試験当日に持っていくものを増やしすぎても、全部は読めません。模試を重ねながら、「昼休みに実際に確認できる量」まで絞りました。
気持ちの面でも、「今日は模試だから失敗してもいい」とは考えませんでした。
手が震えるくらい本番だと思い込み、緊張した状態で解きました。
本番で緊張しないようにするのではなく、緊張していてもいつもの手順で解ける身体を作るイメージです。
問題だけ本番形式にしても不十分です。起床から帰宅までを本番と同じように過ごすことで、食事、移動、休憩、持ち物まで含めた自分の勝ちパターンが見えてきます。
会場受験は「環境のハズレ」に慣れる訓練にもなります。
自宅でも模試は受けられます。それでも、自分はLEC札幌本校の会場受験に大きな価値があると感じました。
まず、同じ試験を目指す受験生を実際に見られます。
普段一人で勉強していると、ライバルの存在を意識する機会がありません。会場へ行き、周囲の受験生が一斉に問題を解き始めるだけでも刺激になります。
そして、もう一つ大きかったのが、環境面でハズレを引いたときの訓練です。
会場では、実際にいろいろなことが起こります。
- 一人でぶつぶつ言いながら問題を解く人
- 昼休みにほかの受験生へ話しかけ続ける人
- たばこの臭いが強い人
- 試験中に貧乏ゆすりをする人
- ガタガタする机
- 目の前に柱がある変な座席
正直、集中力を削られます。
しかし、本試験でも快適な席になる保証はありません。隣の受験生も選べません。
模試で何度かこうした環境に遭遇すると、少しずつ慣れます。「今日はハズレの席だな」と思っても、そこで感情を止めて、問題へ戻れるようになります。
本試験当日に初めて不快な環境へ遭遇するより、模試で経験しておいたほうがいいです。
だから、会場受験の日に遅刻して、急きょ自宅受験へ切り替えるのはおすすめしません。社会人で仕事の都合がある場合は仕方ありませんが、会場で本番を再現するメリットが失われます。
予備校の友人と隣同士で受けたり、休み時間にずっと談笑したりすることも同じです。本試験でも同じ人が隣に座るとは限りません。
**本番で作れない環境は、模試でも作らない。**これを徹底していました。
復習は必ず当日中に終わらせ、テキストへ一元化した
模試の復習は、必ず受験当日に終わらせました。
一日試験を受けた後なので、普通に疲れています。それでも翌日へ持ち越さず、その日のうちに完結させました。
翌日になると、問題を解いたときの迷い方や、「ここは自信がなかった」という感覚が薄れてしまうからです。
択一式では、すべての問題を同じ深さで復習したわけではありません。
模試には捨て問題も含まれます。細かすぎるCランク知識まで追いかけると、重要な復習に使う時間がなくなります。
そのため、確認対象は主にA・Bランク知識です。
- 間違えた原因と周辺知識を確認する
- 必要な情報をメインテキストへ書き込む
- 該当箇所へ付箋を貼る
- 2週間ごとの付箋復習で再確認する
- 確実に覚えたら付箋を外す
解説冊子へ書き込んで終わりにはせず、知識の置き場所をメインテキストへ統一しました。
記述式は、論点を読み違えていないかを一つずつ確認します。
模試で解いた記述式問題も一度きりにはせず、普段の記述式演習へ組み込み、何度も解き直しました。
模試は受けるだけで一日を使います。しかし、模試の価値が決まるのは、終了後の数時間です。
模試を受けた日は、復習までが試験です。A・Bランク知識を中心に、その日の迷いが残っているうちにテキストへ戻し、次に同じ論点が出たら正解できる状態を作ります。
教材を増やさず、情報をテキストへ一元化した方法はこちらでも詳しく書いています。
まとめ:模試を本番にすれば、本番が初めてではなくなる
司法書士模試のおすすめの使い方をまとめると、次のとおりです。
- 時間とお金が許すなら10回前後受ける
- できる限り会場受験を選ぶ
- 朝食・移動・昼休みまで本番を再現する
- 点数が悪ければ重く受け止め、原因を処理する
- 復習は当日中に終わらせる
- A・Bランク知識をテキストへ一元化する
- 記述式は普段の演習へ組み込み、繰り返し解く
- 講座を一周する前でも早めに受け始める
模試だから失敗してもいい、と考えること自体は間違いではありません。本番前に失敗を発見するためのものだからです。
ただ、自分は「練習だから」と力を抜けば、本番特有の緊張まで練習できないと考えていました。
毎回を本番だと思って受ける。悪ければ焦る。そして、その焦りを当日中の復習へ変える。
これを繰り返すと、本試験当日は初めての本番ではなく、何度も経験した本番の最後の1回になります。
知識だけでなく、緊張した状態で一日を戦い切る力まで、模試で作っておくことをおすすめします。


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